こんにちは、スーツ買取.comです。
お手入れシリーズ最終回として、本日は靴のお手入れについて簡単に説明させて頂きます。
最近は“靴磨き”がちょっとしたブームになってますね。
ビシッとしたスーツスタイルで、バーのようなカウンター越しに芸術的な靴磨きをされるブリフトアッシュの代表長谷川氏は
テレビ取材の他、文献まで発刊される人気っぷり。
私もSNSや各種媒体でよく拝見しますが、とてもスタイリッシュで素敵なお方です。
このように“靴磨き”に関してはマニアックなテクニックまで情報が溢れてますので、ここではあくまで簡易的な基礎のみ
ご説明させて頂きますので、ご興味ございましたらご一読ください。
まず靴のお手入れ前に、皆さんシューキーパーはご使用されてますか?
(シューキーパーにも様々に種類がございますが、オススメは画像のように踵の型崩れを防ぐようなデザインの物がオススメです。)
シューキーパーというのはシューズの中に入れ込み、アッパー(甲部分)のシワを伸ばすための道具です。
これを「入れる」・「入れない」ではまさに雲泥の差。
スーツにハンガーを使わずに床に放り投げるようなイメージです。
百均などでプレスチック製の物もございますが、可能であれば防臭効果のある樫の木(シダー)素材のシューツリーのご使用がオススメ。
安い物で3,000円前後からの購入が可能ですので、革靴をご購入の際はセットで購入することを心掛けて下さい。
ではここからお手入れについて説明させて頂きますね。
①ブレッシング
ブラッシングには毛足の柔らかい馬毛素材のブラシを使います。
スーツのお手入れの際と同様、皮革にも細かい毛穴部分に沢山のゴミが入り込んでいます。
これを放っておくと皮革自体が呼吸出来なくなり、劣化に繋がりますので、まずはブラッシングでそのゴミを取り出してやります。
②クレンジング
リムーバーという薬剤を使用し、汚れや以前使ったクリームを取り除いてやります。
女性がメイクを落とすのと同様、クリームを塗る前には古いクリームを落とすことが重要。
古いクリームを幾重にも塗り重ねていくと、硬化しひび割れの原因になります。
③クリーム
クリームを塗りこみます。
クリームは本当に多くの種類がございますが、乳化性の物で該当の色に合わせた物をご準備下さい。
クリームには保湿効果と補色効果があり、皮革の乾燥と褪色を予防します。
塗りこむ際は使い古した白いTシャツがオススメ。
④ブラッシング
①のブラッシングとは異なり、毛足の固い豚毛のブラシを使用します。
このブラッシングは汚れを落とすのではなく、塗ったクリームを満遍なく行きわたらせる事と皮革に光沢をもたらせる事が目的です。
細かい事を言い出すとキリがないのですが、基本的にはこれくらいの手入れで十分かと思われます。
毎回全ての手入れは大変ですので、毎日の使用後には①のブラッシングだけで十分です。
なお準備品の費用ですが、
ブラシが各1,000円前後。リムーバーとクリームが大きさにもよりますが各500円前後。
一度購入すれば、頻度にもよりますが数年は物持ちしますので、是非先行投資と思ってご準備下さい。
正しい靴磨きを是非皆さまの素敵なスーツライフにお役立て下さい。