4月に入り、各企業でも入社式が開かれたようですね。
新社会人の皆様、ご入社おめでとうございます!!
コロナ渦ということもあり、例年通りとはいかないまでも、初々しいスーツ姿の新社会人の方を見かけると、清々しい爽やかな気持ちと共に、当時の自身の事を思い出し、胃痛と胸焼けが止まりません。
こんにちは、スーツ買取.comです。
本日は新社会人になった当時の苦い思い出を一つ。
社会人としての門出をスーツの販売職としてスタートさせた私。
入社までに多少の勉強はしていたものの、ハタチそこそこのクソガキにもちろんスーツの知識はほぼ皆無。
リクルート用だったか成人式用だったか、微妙なサイズ感のスーツに袖を通し、
父から拝借したネクタイをまともに結べず、最終的には母に結んでもらう始末。
もちろんネクタイにディンプル(えくぼ)なぞはなく、ノット(結び目)もおむすびのような不格好な仕上がり。
そんなヘンテコな姿で意気揚々と初出勤した私に上司からの強烈なお叱りを頂戴した事は言うまでもありません。
学生時代からアパレル業のアルバイトを経験し、センスには多少の自信を抱いていた私。
「スーツ(クラシック)の世界はセンス以上にまず知識が必須である」と気付かせてくれると同時に、たいして高くもない鼻が根元から折れる苦いエピソードでした。
兎にも角にも早急に知識を付ける為、新書古書問わず「スーツ」と名の付く文献は全て読み漁る日々。
知識は人に自信を与え、自信を持った接客で初めてスーツを満足そうにご購入頂いた日の事は今でも忘れません。
さてその数え切れない程の「スーツ」に関する文献。実はその中に一種類だけ漫画がございました。
どの文献も非常に勉強になりましたが、やはり活字だらけの参考書とは異なり、漫画だととても読み進み易く、自信の知識の多くはその漫画の影響が強いと思いますので、紹介致しますね。
その漫画は「王様の仕立て屋」という作品。
【イタリア・ナポリの泥棒市に住む日本人、織部悠。
ナポリ中の“究めし職人”から “ミケランジェロ”と賞賛された伝説の名仕立て屋が、唯一認めた弟子である。
その腕が泥棒市で朽ちてゆく事を惜しんだ貴族から、支援を受けた悠は新たな店を開く。
今日もまた伝統の技を受け継ぐ、素晴らしきナポリ仕立てのスーツと新たなドラマが生まれる。】
(集英社 グランドジャンプ公式サイトより引用)
もちろん漫画なので多少、現実離れしている所も見受けられますが、
スーツの知識はもちろん、ストーリー展開も非常に面白いので、特にスーツにご興味がない方でも無理なく読み進められると思います。
知識面だけでなく、スタイリングやネクタイ・紳士靴・ベルトやヴィンテージウォッチまで男心をくすぐる内容になっておりますので、
ご機会あれば是非お読み頂き、皆さまの素敵なスーツライフにお役立て下さい!